巨人・菅野智之 成績はイマイチでも「丸くなった」と評価が急上昇 「フライデーされたカノジョ効果」の声も

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 巨人の中で菅野智之(33)の評価がうなぎ登りだという。野球の成績ではない。「急に大人になった」「丸くなった」。球団職員や番記者らの間で“人間性”が再評価されているというのだ。かつて「イラチ」「プライドが高すぎ」などと影口を叩かれ続けたエースに、いったい何があった――。

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原監督が思わず口走った「あんなのは」

 今季、菅野は開幕投手を任せながらも右肘の張りを訴え、いきなり2カ月の離脱。ようやく6月に初登板して1勝を挙げたものの、その後は好投したと思えば大量失点を許したりと安定せず、現在3勝6敗に沈んだままだ。

 8月8日の首位・阪神戦では、3回途中5失点でノックアウト。試合後、原辰徳監督もとうとうブチ切れ、「もうみなさんに任せますよ、あんなのは」とまで言い放った。

 だが、マウンド以外での振る舞いには目を見張るものがあるという。

「以前は負けるとカリカリしていて、私たちの前に出てくることもなかったんです。出てきたとしても、1、2問だけ答えて、『もういいでしょ』って勝手に打ち切っていってしまうことが多かった」(番記者)

 それが最近は負け試合の後でもちゃんと出てくるようになったというのだ。

負けても饒舌

「コロナ禍の名残りもあって、今も巨人は試合後の自由なぶら下がり取材は認められておらず、記者たちが呼んでほしい選手を広報に頼んで連れてきてもらう方式を取っています。以前は菅野を指名しても、負け試合だと呼んでもらえず、広報が勝手に忖度してコメントだけを文面で送って済ませることが多かった。それが最近はよく出てくるし、記者からの質問が途絶えるまで答え続ける。尖ったナイフが急に丸くなったような変わりようで、みんな『何があったんだ?』とざわついています」(同)

 確かに、8月30日の広島戦で6敗目を喫した後も、菅野は饒舌だった。

――球速は出ていましたね。

「うーん、まあ、そこは目標ではないんで。追い込むまではけっこう簡単に行けましたけど、追い込んでからは苦労しましたんで。でも、広島はチーム単位で対策してきているなと感じましたし、上位にいるチームはさすがだなと思わされましたね」

――改善できそうですか。

「いやいや、改善できると思いますよ。細かいコントロールもまだまだですし。今日はスライダーが良くなかったので」

――球速はいつもよりも出ていた?

「今日は調子自体があまり良くなかったですからねぇ。調子良かったら、もっと出るんじゃないですか? スピードだけにフォーカスすれば」

 その後も、

「もう(大城)卓三にも言いましたけれど、(マット・デビッドソンは)打率2割2分ですからね。いいバッターなんでしょうけど……」

「まあ、すべてを出すことにフォーカスすればいいと分かってきました。けれど、出力を上げるにつれて細かいコントロールをやっていかないといけないので……」

 と、負けん気が強い“菅野節”を交えつつも、終始丁寧な対応だったのである。

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