ジャニーズ事務所が“性加害”で行う9月7日の記者会見 テレビ番組が示した8つのポイント
(5)ジャニーズの現役タレントたちはどうなる?
現役のタレントたちをどう守っていくのか、というのもポイントの一つだ。TBS「サンデー・ジャポン」(9月3日)で太田光がジャニーズのタレントについて語っていたのは、現役の大物タレントの中にも性加害を否応なく受け入れた人間がいるかもしれないし、そうした人がメディアやスポンサーらにボイコットされるかもしれないという心配だった。
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(太田光)
今後ジャニーズのタレントをボイコットするみたいな…(傾向が予測される)。わりと世間は白熱しやすい。そうした場合に彼らがもしかしたら被害者であるかもしれない。
大人になっていく過程でそういうことを…というのは彼らがもしジャニーさんの(性加害)行為を受け入れたとしても彼らが少年だった時にその判断がはたして(自分の判断として)できたのかどうかという意味で言うと、僕はやっぱり彼らが少年だった時代にできたはずがないと思うし、それが今度ジャニーズをボイコットとなった時に今度は反転して、今までジャニーズ以外の人をボイコットしていた企業がですよ、今度はジャニーズということでボイコットしていく。やっぱり同じことが繰り返されるような気がするんです。もうちょっと複雑に考えないと。ワイドショーベースでタレントさんたちニュース番組をやっているから語らざるを得ないだろうけども、それとは別にもうちょっと冷静な見方をしていった方がいい。
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山田美保子もジャニーズの現役タレントの現状について報告した。
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(山田美保子)
ジャニーズ事務所は、東山紀之、木村拓哉、KinKi Kids、嵐など 所属タレントが総勢で107人。それに加えてジャニーズJr.が東西含めて200人以上が所属しています。
一番影響が出ているのがコマーシャル。木村拓哉さんが出演するはずだった大手化粧品メーカーのCM出演がなくなったと聞いている。
やはりグローバル企業になると、性加害を創業者がした会社の所属タレントということで非常にイメージが悪い。昨日、共同通信が7月、8月に大手企業にアンケートを取ったところ、ジャニーズのタレントの起用に懸念を示した企業が数社あったということでした。
もう一つ私が気になったのがミュージカルなど。ブロードウェイミュージカルとか海外の演目をジャニーズのタレントが主演して帝国劇場などで今までやってきたが、まだその話はないが、ジャニーズのタレントにはやらせないと海外の人が言い出しかねないことも懸念される。
実はジャニーズの舞台には9月9日から始まる「DREAM BOYS」(帝国劇場)などでも、本当は「エターナル・プロデューサー」(永遠のプロデューサー)としてジャニー・H・喜多川という名前がどーんと出るんですけど、今回からジャニー氏の名前はクレジットから外れました。
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スポンサーなどにジャニーズ離れが起き始めているという、テレビでは通常ならばコメントしないことを山田美保子は放送で暴露していた。
(6)滝沢秀明の会社TOBEへの移籍が続くのか?
「サンデー・ジャポン」で、ゆうちゃみ(古川優奈)が口にした疑問だ。
滝沢秀明がジャニーズ事務所を退所して立ち上げた会社TOBE(トゥービー)にはジャニーズ事務所にいた三宅健、平野紫耀、神宮寺勇太らが合流している。この疑問が口火を切ってスタジオで熱い議論になった。以下、見てみよう。
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(ゆうちゃみ)
タッキーさんのところへの合流は進む? 最近、移籍している人が多くみられると思うけど、今後、みなさんがタッキーさんのところに合流するのかなあと。
(山田美保子)
確かに大勢、今移籍しているところです。
私が滝沢さんに感じるところはジャニーズ事務所の子会社ジャニーズアイランドで(ジャニーズJr.の)育成にも関わってきた人で、本体(ジャニーズ事務所)の副社長でもあった方ですよね。今回、滝沢さんがジャニーさんの性加害について発言する立場にはないかもしれませんが、ご存知じゃなかったはずはないな…と個人的には思います。
(元衆議院議員・杉村太蔵)
発言する立場にないですかね。滝沢社長は…。TOBEはこれから世界に向けたいと。すごく社長としてすばらしい野望じゃないですか。ただ、これ日本国内、よりも海外の指摘が非常に厳しいですね。それはこれから世界に出て行ったときに必ず聞かれてしまうと思うんですよ。何らかの見解というのは今のうちに出しておいた方がいいんじゃないかなと僕なんかは思う。
(デーブ・スペクター)
タッキーにしても仮に社長になれば、自分が過去に知っていたのか、自分が被害者だったのか、言わざるをえないプレッシャーもあると思う。避けられない。
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