「フィンランド代表は大量のビールを買いに。一方、日本の選手は…」 バスケ日本代表こぼれ話、恩師たちの打ち明け話
「元々は寡黙でシャイな性格」
バスケットボール男子W杯で3勝を挙げ、パリ五輪出場権を獲得した日本代表。注目度はがぜん急上昇し、テレビの情報番組は軒並み特集を組むことに。その素顔や魅力を恩師や知人、担当記者らが語る。
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今回の代表チームの中心的存在が、NBAプレーヤー・渡邊雄太であることは疑いようがない。
「高校入学前にスカウトした時は180センチ後半くらいだったので、そこまで目立った体格の選手ではなかったんです」
とは渡邊が所属した香川・尽誠学園高校の色磨(しかま)拓也監督である。
「中学時代はドリブルを多くするポジションだったため、結果的にオールラウンダーな選手に成長できた。帰国するごとに高校には顔を出してくれます。NBAや海外の話は決してひけらかすこともなく、淡々と体育館で練習し、質の高い練習の必要性を後輩に背中で語ってくれています」
渡邊は初戦で完売したはずの関係者席が空席になっていることをSNSでいち早く指摘し、話題になった。
元日本代表コーチで現在はBリーグ・群馬クレインサンダーズのアシスタントコーチ、東頭俊典(とうどうしゅんすけ)氏が言う。
「高校卒業後に渡米するまでは、寡黙でシャイだったのが、アメリカに行ってからリーダーシップを取れるようになり、だんだんと変化していきました。とても義理堅い人間で、スポンサーへの配慮やお世話になった方への連絡は欠かしません。今回の“空席問題”も自身が目立ちたいのではなく、応援したいファンがいるのに、という違和感から発言したのでしょう」
香川県出身だけに好物はうどんだ。
「代表チームで活動する時は、よくうどんを食べていて、“うどんなら何日でもいける”と話していました」(同)
後輩からもタメ口の比江島
長く代表を支えたベテラン勢も活躍した。ベネズエラ戦の第4Qで3Pシュートを連発し、17得点を奪い逆転に貢献したのが、比江島慎。「スラムダンク」の三井寿を彷彿とさせる活躍で、渡邊も「彼が自信をもってプレーしたとき、止められるのは世界でも少ない」と大絶賛した。
「本人は極めてシャイな人間なんです」
とは比江島の知人の談。
「普段はあまりしゃべらず、いじられキャラ。洛南高校時代はかなりモテたのに、自分からアプローチすることはなく、部活では先輩後輩関係なくタメ口で話しかけられていました。いじられると“でゅふふ”と笑うのは今も変わりません。カレーとチキン南蛮が大好きで、数年前までは『CoCo壱番屋』などで週に2、3回はカレーを食べるほどでした」
個性あふれる選手団は会場となった沖縄アリーナから車で10分ほどの北谷の高級ホテルに宿泊していた。ホテルはフロントを中心に二つの棟に分かれ、一つが一般客用、もう一つの棟が日本代表やフィンランド代表などの選手団専用となっていた。息抜きに付近のコンビニに代表選手が買い物に出ることもあったようで、
「キャプテンの富樫勇樹選手と富永啓生選手が深夜に買い物に来ましたね。ザバスのプロテインとスポーツドリンク、チョコなどのお菓子を買っていきました。フィンランドの選手は大量に缶ビールを買っていたので、日本の選手はマジメですよね」(コンビニ店員)
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