ミナミの喫茶店で「特殊警棒」「催涙スプレー」で仕返し 背景には6代目直参同士の「仁義なき資金源獲得戦争」

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カネが絡むと

 その後、2代目宅見組は神戸を脱退して独立組織に。また極心連合会と太田興業は解散する。これによりミナミは統率者を失い、いわば群雄割拠の様相を呈してきたことになる。利権の草刈り場と化していったのである。

 いわば「帝王」が不在になったことで、混沌の度合いが増したということだろうか。それゆえに、突発的な「武力衝突」が起きてしまうリスクが高まっているようだ。

 今回の事件も、2つの組の仁義なき資金源獲得戦争が顕在化した結果だといえるという。

「秋良連合会と2代目兼一会がもともと険悪な関係だったということではありませんが、シノギが大変な昨今、カネが絡むと双方引くに引けない状況だったと推察されます」(同)

 秋良連合会の秋良東力会長(6代目山口組若頭補佐)も当局が摘発に注力するETCカードの不正利用で逮捕・起訴され、裁判を待つ身だ。

 一方、2代目兼一会の植野会長は来年にも出所見込み。組織のパワーバランスの変化次第ではミナミで新たなトラブルが発生するとも限らない。皮肉にも、一部の組が弱体化するだけでは地域の安定化につながらないということか。

 警察が警戒を強め、市民の犠牲を生まないことが重要になるだろう。

デイリー新潮編集部

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