プリゴジンが掌握していた驚異の「アフリカ利権」 「中央アフリカとは3900億円の金の取引が」

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3900億円

 一民間企業にすぎないワグネルのアフリカ利権は驚くべきもので、

「ワグネルは中央アフリカ、マリ、リビア、スーダンなど、いくつもの国と関わりを持っています。内戦中の国々での要人警護などの対価として、ダイヤモンドや金の採掘権を報酬として受け取る。例えば反乱後の7月、プリゴジンは中央アフリカの高官と握手する写真をSNSに公開しましたが、その中央アフリカとは、2021年以降、3900億円にも及ぶ金の取引をしたとされているのです」(外信部デスク)

 国内の反乱分子を黙らせ、アフリカ利権もごっそり。となるとプーチン大統領の意のままのごとくだが、欧米サイドも手をこまねいてはいない。名越氏によると、

「反乱後、ここぞとばかりにアメリカのCIA、そしてイギリスのMI6、それぞれの長官が『プーチン政権に不満を抱くロシア人を歓迎する』と述べました。情報工作員になれ、と。長官が発信するほどですから、すでに何人か獲得していてもおかしくない。ボス亡きあとのワグネルの隊員たちはプーチンに忠誠を誓うか米英につくか、決断を迫られているといえるでしょう」

週刊新潮 2023年9月7日号掲載

ワイド特集「暁の一番槍」より

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