山川穂高、「無期限の公式試合出場停止」の読み方 他球団への移籍はないという根拠と具体的な復帰時期

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来年の交流戦あたり?

 山川は球団を通して、

「この件に関する球団から下されました処分内容については真摯に受け止め、今後は、一つ一つ目の前のことに取り組み、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」

 とコメントしている。実際、騒動発覚後も、球団の3軍施設で練習を続けているが、本人の口から今回の件について、説明する場はあるのか。

「記者会見をさせるのか否か、球団は今、専門家などに相談しながら考えているのではないでしょうか。公の場において、自分の言葉で反省を口にすることは大事ですが、会見で逆に炎上することもありますから。本人が言う通り、地道に練習に励んで、来年の交流戦あたりで1軍復帰するのではないかと見ています。その時点でもまだ、世間の風当たりが強いようなら、本人の会見もあり得るでしょう」(前出・ベテラン記者)

 SNSなどでは今回の球団による処分結果に関し、様々な意見が飛び交っているが、事件の立件が完全に潰えたわけではない。

「東京地検は不起訴処分の理由として、“犯行を認めるに足りる証拠はなかった”と説明しています。5月の送検から不起訴処分まで3カ月。この期間は決して長いわけではなく、この手の事件では普通のこと。第3者が介在しない、ホテルという密室の中で、二人に合意があったか否かなどを立証するには、それだけ時間をかける必要があり、関係証拠を積み上げた結果の判断です」(司法担当記者)

 山川も、球団を通したコメントの中で、

「捜査機関には当初より事実をお話させていただき、全面的に捜査に協力してまいりました」

 と述べているが、東京地検は被害女性の主張と山川のそれを十分に検討した結果、不起訴処分の判断を下したのだという。

「ただし、被害者が今回の処分に納得できないと、検察審査会に申し立てをした場合には再捜査が行われる可能性もあります。民事での裁判を起こされる可能性もありますし、これですべてが決着したわけではありません」(同)

険しい道は果てしなく

 そうなると、復帰の時期が来年の交流戦あたりというのも具体性を帯びてくるのだが、復帰したからといって安泰、というわけではない。

「復帰後、以前のように、ホームランやタイムリーなど、チャンスでガンガン打てば、そう文句は出ないでしょう。でも、凡打やミスを重ねるようなら、スタンドから心無いヤジが飛んでくる。西武ファンだって容赦ないかもしれません。そうした環境下で試合に出続ける覚悟も必要です」(前出・ベテラン記者)

 いくら練習でバットを振ってノックを受けても、実戦から離れると「生きたボール」に慣れるまで苦労するというが、山川が乗り越えなければいけない壁はいくつもありそうだ。

「今回、不起訴と判断されましたが、そもそもの主たる原因は、わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています」

 という山川。不起訴処分とはいえ、今回の件で被害を受けた女性は心と体に深い傷を負い、多くの西武ファンは落胆し、子どもや女性ファンが離れてしまったことは間違いない。再びユニフォームを着てグラウンドに立つのなら、真に生まれ変わった言動を見せて欲しい。

デイリー新潮編集部

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