山川穂高、「無期限の公式試合出場停止」の読み方 他球団への移籍はないという根拠と具体的な復帰時期

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下された最終処分

 埼玉西武ライオンズは4日、女性への強制性交の疑いで嫌疑不十分で不起訴処分となった山川穂高内野手(31)について、無期限の公式試合出場停止とする処分内容を発表。あわせて飯田光男球団本部長が役員報酬を一部、自主返納することも発表された。

「8月29日、検察庁が事件を不起訴処分にしました。次は、西武球団として保有選手である山川への処分をどうするのかに注目が集まっていました。遡ること5月23日、山川が警視庁麻布署に書類送検された際、NPBの井原事務局長は“司法の判断を待って、球団としての判断をすると思うので、それを待つ。基本的には球団の判断で大体まとまると思う”とコメントしていましたが、これで球団としての最終処分も決まったということでしょう」(スポーツ紙記者)

「無期限の」公式試合出場停止とはいうが、やはり気になるのは復帰の時期である。

 松井稼頭央新監督のもと、WBC世界一にも貢献した源田壮亮や山川のいた西武だが、4日現在、51勝 67敗1分、借金16でリーグ最下位。CSに進出できる可能性も限りなく低くなっている。この状況で、残りのシーズン中に山川が試合に出ることはさすがに考えにくいのだが、

「一部には契約解除=解雇もあるのではないかという意見もあったものの、最終的には、やっぱりな、という結論でしたね」(ベテラン記者)

 やっぱり、とはどういうことか。

「西武にとって、山川を契約解除して、彼が他の球団でプレーするという選択はとりたくなかったのではないでしょうか。不祥事を起こしましたが、やはり山川は実績のある選手です。負けている試合でも、彼のホームラン一発で、球場の雰囲気をガラリと変えることができる。5月の騒動発覚後、山川を欠いた西武打線ですが、4番打者は固定できず。ベッケンの愛称で親しまれている3年目の渡部健人を山川と同じファースト・4番で起用していますが、実力はまだまだ。主砲の育成は簡単ではないだけに、山川の選手としての価値は、揺るぎないのでしょう。他の球団に持って行かれるくらいなら、西武はまだ山川を手放さないと思います」(同)

 プロは結果の世界。2018、19、22年と、過去3度の本塁打王の実績がモノをいうわけだが、山川といえば、あと17日の1軍登録でFA資格を得ることも指摘されてきた。昨年度の契約更改の席で、球団から4年契約を打診されたが、山川の強い希望で1年契約になったこともあり、

「西武ファンでさえ、今回の事件がなくても、山川はFAを行使して来季は他球団へ行くつもりだったのだからもういらない、という厳しい意見もあります。ただ、この状況でFAを行使するのは、山川にとってマイナスでしょう。とりあえず、西武に残り、野球選手としてやっていくのが得策だと思います。今季推定2億7000万円から大幅減俸で契約更改し、来年2月のキャンプは2軍スタートになるのでは」(前出・スポーツ紙記者)

 一部では、日本ハムから巨人に移籍した中田翔のケースを例に、巨人への移籍もあるのではないかと指摘されているが、

「中田は、同じチームの選手に暴力を振るってしまったことで、日本ハムには居られなくなってしまったという事情がありました。山川の場合、チーム外の女性とのトラブルですから、ライオンズに居られないわけではありません。無理に出ていくより、残った方がいいと思いますが」(同)

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