ベビーオイルを塗った手で被害女性の額に十字を書き…性的暴行で起訴された「出所者支援NPO法人」前理事長のトンデモ“除霊”行為

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「あなたが受け入れないと悪霊が取れない」

 五十嵐被告はキャミソールを脱ぐようAさんに言い“除霊”は続けられた。

「あ、なんかきた。悪霊が乗り移っている。相当ひどいな。歴代の中でもひどい。悪霊がすごい憑いている」

 などと言う五十嵐被告だったが、仰向けにさせたAさんにこう言ったのだそうだ。

「おっぱい舐めていい?」

 Aさんは“さすがに除霊とは関係ないんじゃないか”と思ったのと“好きでもない被告人からの行為は恐怖だった”ためにこれを拒否したが、被告人はそのまま乳房を舐め「あなたが受け入れないと悪霊が取れない」などと言いながら性交に至ったのだという。

 そして帰る時、除霊の成果を匂わせたとされる。

「性交後、被告人は“体が重い。相当霊が乗り移った”と言って立ち去った」(冒頭陳述より)

 五十嵐被告は罪状認否で「今は何もお答えできません」と述べたのち「黙秘します」と、起訴事実については何も語らなかった。弁護人も認否を留保している。

高橋ユキ(たかはし・ゆき)
ノンフィクションライター。福岡県出身。2006年『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』でデビュー。裁判傍聴を中心に事件記事を執筆。著書に『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』『木嶋佳苗劇場』(共著)、『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』、『逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白』など。

デイリー新潮編集部

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