通販番組に異変 ついに長嶋一茂も参入…忖度しなさそうなタレントが続々起用されるワケ
忖度はないのか
例えば、7月15日に第3弾が放送された「ヒロミ☆あさこ 昭和平成の懐かしスターを直撃!」は、懐かしのスターを映像で振り返り、さらに現在の暮らしぶりや仕事場を直撃し、取材のお礼に“令和の通販商品”をプレゼント。さらに、それを視聴者に売るという、もはやバラエティ番組なのか通販番組なのかわかりにくい作りだ。
「かつての通販番組といえば、タレントのリアクションや個人の感想が大袈裟で嘘くさく聞こえることがありました。それを面白がる時代もありましたが、マンネリ化してきたところに、通販番組の常識を逆手に取った“忖度しなさそう”なタレントのコメントがもてはやされるようになりました」
“忖度しなさそう”なコメントに台本はあるのだろうか。
「番組の台本はありますが、タレントの感想コメントはフリーだと思います。ダメなものはダメ、口に合わないものは合わない、値段が高い、量が多すぎる……本音で語ってほしいというのがコンセプトです。とはいえ、あくまで通販番組ですから、仮に商品の価値を落とし、購買意欲をなくすような否定的なコメントがあれば、カットされると思います」
冒頭の「長嶋一茂の正直通販」も、それを期待したわけだ。
「もっとも、通販番組である以上、忖度なしはあり得ません。番組タイトルに『忖度なし!?』と“?”があるとおり、さすがの一茂さんもコメントは控えめで、番組として可もなく不可もなくといったところでした。番組タイトルに“?”をつけているのが、番組スタッフと出演者の良心かもしれません」