ウサイン・ボルトがゴール前で“流した”本当の理由とは? 当時は「敬意に欠く」と批判も(小林信也)
陸上男子100メートルの王者として一世を風靡、いまも9秒58の世界記録保持者であるウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、自分が将来、100メートルで伝説を作るとは考えていなかった。少年時代、ボルトが熱中したのはクリケットだ。17世紀後半に大英帝国領となったジャマイカでは、クリケットが広く愛好されている。ボルトの夢はクリケットの英雄だった。しかし、家庭環境がそれを許さなかった。裕福ではなかった。ニューズウィーク誌のインタビューに答えて語っている(2009年8月)。...