「日本政府を信じてます」「中国のほうが怖い」 処理水放出について築地でホンネを聞いてみた
「中国政府の方が怖いよ」
並んでまで日本の海産物に舌鼓を打ちに来ている香港からの観光客はプリプリの生ガキやテンコ盛りの生ウニをすすりながらこんなことを言う。
「いつになるか分からないけど、中国でもすぐに食べられるようになると思うよ。たいした問題じゃない。怖いとも思っていないし、怖いといえば中国政府の方が怖いよ。いろんな意味でね(笑)」
また同じく香港から来た家族連れは、43歳のお父さんが、
「魚は大好きです。日本の魚は今までも食べてきました。日本の政府を信じてます」
と話していた。
こういう冷静な声が多いのは喜ばしいことだろう。こんな人たちばかりならば、迷惑電話もかかってこないはず。
ただし、お気付きの通り、冷静な受け止めを口にしている彼らは香港や台湾からの観光客。
受け取る情報が極めて制限されており、なおかつ政府の意向で意見が大きく左右される中国本土の人々が今後どう出るかは、いまだ不透明だといえる。