「佐々木朗希世代」の大学生投手に“とんでもない逸材”が…今年のドラフトは大豊作!? 最速158キロ右腕も登場
佐々木朗希や宮城大弥と同世代
さらに、今年の大学生投手は、壮行試合に登板した10人以外にも有力候補がまだまだ存在している。
北から順に名前を挙げると、滝田一希(星槎道都大)、後藤凌寿(東北福祉大)、大山凌(東日本国際大)、冨士隼斗(平成国際大)、工藤泰成(東京国際大)、村田賢一(明治大)、池田陽佑(立教大)、西舘勇陽(中央大)、西舘昂汰(専修大)、松本凌人(名城大)、赤塚健利(中京学院大)、高太一(大阪商業大)らも全員が最速150キロ以上をマークしている。
この秋の活躍次第ではまだまだ評価が上がることが十分に考えられる。特に西舘勇陽、西舘昂汰、松本、高の4人は、ドラフト会議の展開次第で、上位指名もありそうだ。
なぜ、今年の大学生投手は、これほど豊作なのだろうか。中には高校時代からある程度、名前を知られた選手はいるものの、大学での成長が著しいことは間違いない。
「理由として大きいのは、やはり同世代の活躍じゃないですかね。今の大学4年生と同じ学年の投手では、佐々木朗希(ロッテ)、と宮城大弥(オリックス)が既に球界を代表する存在になっていて、他にも一軍の戦力になっている選手が多い。松坂大輔(元西武など)や田中将大(楽天)、最近では大谷翔平(エンゼルス)と同じ学年の選手たちも大学で伸びたケースが多かったですね。科学的な根拠は分かりませんけど、やはり世代を象徴するような選手がいると、他の選手も引き上げられるというのはあると思いますね。もう一つの理由は、ここ数年、アマチュア野球でもトレーニングが科学的になって、効率良く鍛えられている。特に、ピッチャーは個人でできることが多いので、選手の意識が高ければ、効率的にトレーニングできる環境も自分で見つけられます。個人でトレーナーのところに通っている選手が凄く増えましたね」(関東地区担当スカウト)
ここまで紹介した候補の所属チームを見ても、東京六大学や東都大学といったいわゆる“中央球界”だけでなく、地方大学が非常に多いことも特徴的だ。
一昨年は、隅田知一郎(西日本工大→西武1位)、昨年は仲地礼亜(沖縄大→中日1位)と、これまでは上位指名でプロ入りするような選手が“無縁”だった大学から「ドラ1」が誕生している点も、地方大学のレベルが向上していることを示している。
今回紹介した選手が果たして、どんな順位でどれだけプロ入りするのか。10月26日のドラフト会議で、野球ファンの方々にはぜひ注目して頂きたい。