【大谷翔平】今オフに右肘手術でも獲得に名乗りを上げそうな球団は6つ 現実的なのはドジャース、ジャイアンツ、そしてもう1球団

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「二刀流ならいらない」というチーム

 友成氏は「大谷さんは二刀流に強いこだわりを持ち、強い信念を持ってプレーを続けてきました。それは今後も変わらないでしょう」と言う。

「ならばベストなピッチングができるよう、再手術に踏み切る可能性のほうが高いのではないでしょうか。温存治療よりトミー・ジョン手術のほうが抜本的な治療になりますし、2回目の成功例も豊富です。実はエンゼルスのトレーナー部門は、それほど評価が高くありません。大谷さんは前回の手術で投手復帰まで2シーズンを要しましたが、他の投手を見ると、2回目の手術でも1シーズンの休養で済ませたチームは珍しくありません」

 だが、再手術に踏み切ったとしても、完治が保証されているわけではない。大谷獲得にリスクがあるのは事実だろう。

 おまけに、たとえ大谷の体調が万全で、二刀流として獅子奮迅の大活躍中だったとしても、獲得に二の足を踏むチームは少なくないという。

「『二刀流の大谷には興味がない』というチームは、実のところかなりの数に上ります。MLBは5人の先発ピッチャーが中4日で登板するというローテーションが基本です。ところが、大谷さんは中6日でしか投げられません。資金が潤沢なチームであればあるほど、中4日の先発陣を揃えています。そこに大谷さんが入ると、かえってローテーションが混乱してしまうのです」(同・友成氏)

6つの有力チーム

 打者・大谷もスタメンを混乱させる。登板しない試合はDH(指名打者)で出場するため、DHを固定することができないのだ。

 だが、裏を返せば、先発陣が脆弱だったり、DHで出場する左の主砲を欠いていたり、若手中心で高給選手が少なく、フレキシブルな選手起用が可能なチームは、大谷の獲得に意欲を見せるはずだ。

 大谷のFA移籍には莫大な契約金が必要だ。資金が豊富なだけでなく、友成氏が指摘する「優秀なトレーナー部門を持っているなど選手の健康管理に自信がある」という点も重要な要素として考えると、「大谷獲得に乗り出す可能性が高いチーム」は6つあるという。

 まずナ・リーグから見ると、現在、東地区5位のニューヨーク・メッツと中地区2位のシカゴ・カブス、西地区1位のロサンゼルス・ドジャース、2位のサンフランシスコ・ジャイアンツ、4位のサンディエゴ・パドレスの5チーム。ア・リーグは1チームだけの予想で、西地区1位のシアトル・マリナーズ。以上の6チームだ。

「いずれも左の主砲を欠いていたり、大物投手の移籍が明らかになっているチームです。トレーナー部門も充実しており、手術後の大谷さんを投打で復帰させることに自信を持っているはずです」(同・友成氏)

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