【大谷翔平】今オフに右肘手術でも獲得に名乗りを上げそうな球団は6つ 現実的なのはドジャース、ジャイアンツ、そしてもう1球団
FA市場に変化!?
日本時間の9月1日現在、エンゼルスはア・リーグ西地区で4位。ワイルドカード争いではクリーブランド・ガーディアンズと同率の7位と低迷している。
ポストシーズンに出場できる上位3チームは、首位がタンパベイ・レイズ、2位がヒューストン・アストロズ、3位がテキサス・レンジャーズ、そして4位がトロント・ブルージェイズだ。
4位のブルージェイズから7位のエンゼルスまでは9ゲーム差。残り試合は9月が26試合、10月が2試合となっており、チームが白旗を上げたのも理解できる。
当然ながら、エンゼルスの“終戦宣言”は今季オフにフリーエージェント(FA)権を獲得する大谷翔平(29)の去就に大きな影響を与えるため、報道も激化している。おまけに8月24日、大谷は右肘靱帯の損傷が発覚し、今季は投手として登板しないことが発表された。
大谷は一貫して「ポストシーズンで戦いたい」と公言しているが、エンゼルスは2014年を最後にポストシーズンには出場できていない。大谷がエンゼルスを去る可能性は非常に高い。
もし大谷がFA権を行使すれば、激しい争奪戦が繰り広げられるとの予想が圧倒的だった。しかし、右肘靱帯損傷の発覚で流れが変わったようにも思える。担当記者が言う。
温存か手術か
「大谷選手の疲労は相当なものがあります。エンゼルスがギブアップしたのですから、試合を欠場して治療に専念すべきという意見もあります。しかし、大谷選手は打者として出場を続けています。その理由として、次の2点が囁かれています。1点目は、三冠王を筆頭に打者として様々な記録が目指せるため。8月31日には2年連続150安打を達成しました。2点目は、『打者・大谷はケガとは無関係だ』と他チームに見せつけ、FA市場での価値を維持しようとしているのではないかという推測です」
たとえ大谷が三冠王に輝いたとしても、今後が不透明なのは間違いない。大谷が温存療法と再手術のどちらかを選ぶとして、それがFAのオファーにどんな影響を与えるのか。
ちなみに、2018年6月に右肘靱帯を損傷した際は、シーズン終了後の10月にトミー・ジョン手術(靱帯再建手術)を受け、19年5月に打者として復帰。投手としては、19年は登板がゼロ。20年は2試合に登板したが、8月に右屈曲回内筋群の損傷と診断され、その後の登板はなかった。21年は開幕から完全復帰を果たし、9勝2敗の成績を残した。
今回もトミー・ジョン手術を受け、同じ経緯を辿るとしたら、来年は打者としてなら活躍できそうだ。だが、投手としての復活は再来年ということになる。このスケジュールでも大谷を獲得したいというチームは現れるのだろうか? 温存療法を選択したほうがいいのだろうか?
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