「命を絶ちそうになったときに止めてくれた」 発達障害、双極性障害に苦しむライター・姫野桂が語る愛猫への感謝
膵臓に腫瘍が見つかり…
34歳の頃、一生一緒にいたい男性が現れた。彼は小雪のことをとてもかわいがってくれて、自ら「パパ」と名乗り始めた。彼と住むようになって1年ほどたった頃、小雪の食欲がなくなった。心配して病院に連れていくと、膵臓に腫瘍ができている可能性があるとのことだった。通常だと手術で腫瘍を取り除けるのだが小雪の場合、衰弱し過ぎて手術に耐えられないので内科治療をして体力を取り戻してから手術という方針になった。自力で寝返りをうつこともできずぐったりと横たわり、うつろな目をしてどんどん体温が低くなっていく小雪に「こゆちゃんありがとう、かわいいね、大好きだよ」と伝えた。元気になってくれると信じていたものの、病気の進行が早すぎ、治療を始めて4日後、小雪は息を引き取った。小雪ちゃん、9年間いっぱい助けてくれてありがとう。ずっとずっと大好きだよ。
[2/2ページ]