遅刻連発、「ゼロイチ」終了でフワちゃんが窮地に 彼女が勘違いしている「本来の魅力」とは?

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フワちゃん最大の「勘違い」とは? 評価されているのは奔放さではなくひたむきさ

 テレビに執着がないというフワちゃんだが、ではYouTuberに戻って再びピンで活動できるかといえば、意外と難しいのではないか。ツッコミ役がいないと成立しないと分かってしまった以上、ゲストを呼び続けないと彼女の振る舞いは視聴者を置いてきぼりにしてしまう。そもそも、テレビに興味ないと突っぱねるなら、最初から断ればいいのにと思われても仕方がない。

 フワちゃんは指原さんとの番組で、「テレビの世界に入ってそこで感じたことは、目の前の仕事にがっつきすぎることが必ずしもいいことじゃないってこと。売り出すよりも拒否るの方がプライオリティー高いかも」と語っていたことがある。しかし世間が評価したのはむしろ、がっついて結果を残そうとした企画ばかりであることに気付いているだろうか。

 例えば、「炎の体育会TV」のエアロビ挑戦企画。オードリーの春日俊彰さんと組み、「全日本エアロビクス選手権大会」の一般ペア・グループ部門で3位に輝いた。持ち前の運動能力と、ストイックに練習に励む姿は大きなインパクトを世間に与えた。さらに昨年は「行列のできる相談所」の企画でプロレスに挑戦。新日本プロレスのオカダ・カズチカさん仕込みのミサイルキックも会場を沸かせた。試合には負けたものの、技の美しさや本気の姿勢はプロレスファンをもうならせたようだ。プロレス好きで知られ、ゲスト解説を務めたくりぃむしちゅーの有田哲平さんも、彼女のエルボーを「角度がしっかりしてる。ちゃんと意地でぶつかっている」と評価していた。

 そう考えると彼女本来の魅力とは、下ネタや遅刻も平気な奔放さより、ひたむきさではないだろうか。有吉さんたちとのロケでは、その必死さを見られるのが恥ずかしかったのだろうが、平然と粗相する彼女が恥ずかしいほどの姿はどんなものか、興味をそそられる人も多いに違いない。その方がテレビ的にも面白い。

 遅刻や悪ノリが積み重なっても、ツッコミ相手を指名すればいい。時には企画も拒否したっていい。テレビなんてやめていつでもYouTubeで稼げるし。もしフワちゃんが、そう思っているとしたら、もったいない勘違いだと思う。遅刻魔として話題を集めるより、遅刻を絶対にしないひたむきなフワちゃんの方が面白がられるかもしれないのに。

 運動神経の良いタメ口キャラというポジションには、あのちゃんという強敵も出てきている。遅刻を繰り返すうち、いつの間にかライバルにも後れを取ってしまわないか、周囲も心配しているのではないだろうか。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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