岡田阪神は優勝の可能性大…ならばMVPは誰か【柴田勲のセブンアイズ】

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クライマックスシリーズ進出を

 巨人で言うなら吉川尚輝がこのような1番にならなければいけない。打率2割8、9分、盗塁数20以上は欲しい。ところが今季も成績が安定しなかった。1番の役割を全うできなかった。身体能力の高さは何度か記したが素晴らしい。それだけに惜しい。

 いずれにせよ、原辰徳監督にとっては正念場が続く。なんとしてでも3位に食い込んでもらいたい。

 前回も強調したが2年連続Bクラスなんて考えられない。3位になってクライマックスシリーズに進出する。2位が濃厚な広島を倒して阪神に挑戦する。そして日本シリーズへと駒を進める。

 さまざまな意見があろうが、何度でも言う。原、球団ともにメンツが立つのはこれだ。残り29試合、必死でやるしかない。
(成績は28日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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