フランス研修で大炎上した今井絵理子議員が再び海外視察へ 参院事務局は「かなりタイトな日程です」
居直りのような投稿
批判が集中したのは、エッフェル塔の前でポーズを披露した自民党の松川るい・参議院議員(52)と研修旅行の成果をX(旧Twitter)で強調するなど全く謝罪しなかった今井氏だった。担当記者が言う。
「今井さんは7月30日、自身のXに《この度の訪仏はとても実りあるものでした。これからも様々な国の方々との交流を積極的に行っていきたいと思います》と投稿。批判を無視し、まさに居直ったかのような文章が国民の怒りを買いました。この投稿には《また追って活動報告します》という一文があるのですが、8月28日現在、今井さんは研修の追加報告を全く行っていません」
今井氏は7月30日、フランス研修に関する報告を「①」としてXに投稿。《地域によって就学率が低かったり、ドロップアウトするなど地域間格差がある》などと記したが、その後、「②」が投稿された様子はない。ちなみに、8月28日現在の最新の投稿は15日のもので、終戦記念日に関する文章が綴られている。
8月22日、日刊ゲンダイDIGITALが「今井絵理子議員に国民から“リマインド”殺到! フランス研修『活動報告』宣言から3週間放置」との記事を配信した。フランス研修に関して「②」が投稿されていないことを揶揄する内容だった。
自民党が今井氏を推薦
ところが新たな動きがあった。25日、参議院事務局は「参議院ODA調査派遣団について」とのプレスリリースを発表、スリランカとバングラデシュに参議院の議員団が派遣されることを伝えたのだが、その中に今井氏の名前が記載されていたのだ。
「参議院の調査派遣団は8月29日から9月7日までの10日間、スリランカとバングラデシュで日本のODA(政府開発援助)がどのような状況になっているのか、現地で調査を行うようです。団長は自民党の中西祐介氏(44)、団員は立憲民主党の小沢雅仁氏(58)、公明党の三浦信祐氏(48)、そして今井さんの計4人です」(同・記者)
デイリー新潮が参議院に取材を申請すると、事務局が応じた。まず、なぜ今井氏が選ばれたのか質問した。
「ODA調査で派遣される議員団のメンバーについては、今年5月の議院運営委員会の理事会で、各会派の事務局から推薦をいただきました。選ばれる議員の方々ですが、基本的には『参議院政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会』の委員か、元委員が多いと思います。割り当ても各会派で決まっておりますので、どの先生(議員)を推薦いただくかについては、各会派の中でご検討いただいたと考えています」
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