自分の親友と不倫する夫を妻はなぜ止めないのか 女ふたりの意地の張り合いに46歳夫は「現実から逃げたい。でも逃げられない」
前編【お土産を買って帰ると、第一声は「いくらしたの?」… 46歳夫が気になっていた素直にありがとうと言えない妻の“性格と情の薄さ”】からのつづき
岡野知之さん(46歳・仮名=以下同)は、会社の同期・仁美さんと28歳のときに結婚し、双子の女の子に恵まれた。共働きで子育てに励む日々のなかでの不満は「ありがとう」と言わない妻。お土産を買って帰っても「いくらしたの」と言われ、サプライズで贈ったバラの花にも「何か悪いことしたの?」と尋ねられる始末……。さっぱりした性格ではあるものの、彼女の情の薄さを知之さんは感じていたという。
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新婚当初、仁美さんから紹介された「親友」に、容子さんという女性がいる。小学生のときの同級生で、中学も一緒、高校はクラスが別だが同じ公立高校。大学こそ別だったが、ふたりの友情はずっと続いているという。
「珍しいですよね。女性は境遇が変わると友情も薄れがちだというし。ただ、僕らが結婚した1年後、容子さんも結婚したんです。妻は泣いて喜んでいました。妻が泣くのはめったにないので、すごく大事な友だちなんだなと思っていたら、なんと容子さん、不倫からの略奪だったんですって。 妻はそういうのを嫌うタイプなのに、親友だったら応援するのかと意外な気がしましたね。妻は『そうじゃないの。先方はもともと夫婦関係が破綻していたのよ。それなのに妻がいつまでもしがみついているから、容子がかわいそうだった』って。夫婦関係が破綻していたかどうかなんて、妻にわかるはずがないのに……」
結婚してすぐ容子さんは、夫の仕事の関係で地方の県庁所在地を転々としていた。子どもをほしがっていたが、ひとつところに落ち着いた生活ができず、不妊治療もできないままだったという。
そんな容子さんが首都圏に戻ってきたのが2年半前。そこから妻と容子さんはまた親しく行き来するようになった。
いつでも“女”だった容子さん
「一昨年の春頃から、容子さんがときどき来るようになりました。彼女はすぐに娘たちとも打ち解けた。月に1、2回は来ていましたね。妻がしきりに勧めるから。僕はせっかくの週末、家族だけでいろいろ話したりしたかったんだけど……。容子さんがいると場が明るくなるので嫌ではなかった」
帰りにはいつも、妻に言われて知之さんが容子さんを駅まで送った。最初は何を話したらいいかわからなかった彼だが、車の中にほんのり漂う容子さんの香水は嫌いではなかった。
「こういう言い方をすると語弊があるけど、妻はやっぱり妻であり、子どもたちの母なんですよね。容子さんは他人の奥さんということもあるけど、とにかくいつもきれいにしている感じだった。子どもがいないせいもあるでしょう。彼女自身、かつてはファッション関係の仕事をしていてセンスがいいということもある。いつでも“女”でした。40代でもセミロングの艶のある髪にふんわりウェーブがかかっていて、化粧も完璧に見えた。家でもパンツははかず、スカートだと言っていました。『私は仁美と違って、パンツが似合わないだけよ』と笑っていましたが、彼女は美脚なんですよ。車の助手席に座るとき、わざわざなのか癖なのか足をぐっと伸ばすので嫌でも膝の上まで見えてしまう。いつもドキドキしていました」
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