【町田銃撃事件】事情がわかるとかえってナゾは増えてしまい 「高山若頭」秘書の山下会長の悔しさは増すか?

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「返すつもりはなかった」の怪

「佐々木被告はせっかくカネを用立てたものの、それを鈴木さんに返すつもりはなかったようです。となると、鈴木さんに何らかの恨みを抱いており、それを晴らすべく面会の口実として一応カネを作ったということなのかもしれませんが……。一方で、周囲に“自分は末期がんだ”と話していたとされます。それをかりに事実だと踏まえるなら、死ぬ前に恨みを清算したうえで、組織の人間となって最期を迎えたいとの思いがあったのかもしれません」(同)

 これも常識的に考えれば、そんなことをした人間を組織が歓迎するかは甚だ怪しいため、かなり理解しづらいものがある。

 ともあれ、カフェでの話し合いが済み、鈴木舎弟は現場近くで彼を待っている妻と落ち合うべく、出口に向かおうとした。その背中に向けて佐々木被告が発砲したのである。鈴木舎弟が逃げ惑う中、佐々木被告は発砲を重ねている。

 そこまでの恨みとは何なのか。人生の最期にやり遂げねばならないことだったのか。そんな関係の相手になぜ鈴木舎弟は大金を貸したのか。ヤクザ業界でも理解不能との声が上がっているそうだが、真相が明らかになることで、親分らの悔しさはさらに増すだろうか。

デイリー新潮編集部

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