巨人・原監督「退きたいのに退けない」ウラ事情 勇退後の“野望”はコミッショナーではなく…
DeNAに監督招聘の過去も興味なし
原監督に近い巨人関係者はこう明かす。
「ミスター(長嶋茂雄氏)のような巨人の名誉職ですよ」
同関係者が続ける。
「原さんは相模(東海大相模高)出身ということで、DeNAが横浜の時代から、球団が招聘を検討したことがあった。原さんさえその気になれば、今でもDeNAで指揮を執ることは可能だろう。ただ、原さんは成すべきことを全て成したから、もう監督への執着がない。(次期巨人監督の有力候補に挙がる阿部)慎之助(ヘッドコーチ)ら後進をサポートしながら(終身名誉監督である)ミスターに代わる巨人の“顔”として残りの野球人生を送ることをイメージしていると聞いた」(同元監督)
しかし、ミスターが健在である限り、そのポストは望めない。
「巨人の看板は一人で十分で、まだ原監督の出番ではない。となると、このまま監督を続けてチームに上がり目がなくても、指揮を執るしかない。(来季限りでの)契約満了が近づく中で“死に場所”を探しあぐねているようだ」(同前)
原監督は1995年、選手時の引退セレモニーで「私の夢には続きがあります」との名言でグラウンドに別れを告げた。2015年の第2次政権終了時には、夢の続きについて「やり遂げることができたと満足している」と表現した。最後の監督生活とみられる第3次政権の末期の今、夢の終着点を見失っているのかもしれない。
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