『VIVANT』放送後、監修をつとめた元公安警察官の前に元「別班」の男性が現れた 彼は何を話したか
警察は「ゼロ」
「今は、日本全国にある自衛隊基地から優秀な隊員を選考し、特殊訓練を行っているそうです。訓練が終わると所属部隊に戻るのですが、海外で不穏な動きをしているテロ組織を調査するために召集されるそうです。別班はエリートの集まる防衛省情報本部出身者が多かったといいます」
召集された別班は、テロ組織のある国へ外交官として派遣され、情報収集を行うという。
「かなり以前は、非合法的なこともやっていたそうです。例えば、革命勢力に資金提供したこともあったといいます」
「VIVANT」の第4話では、丸菱商事の乃木憂助(堺雅人)が別班だったことが判明。乃木は会社の同期でテロ組織「テント」のモニターとなり誤送金を指示した山本巧(迫田孝也)を拘束し自白剤を飲ませ、自殺に見せかけ殺害した。
「今の別班は、ドラマのような非合法的なことは一切しないそうです。日本を敵と見なしている国の軍事情報を入手したり、武器の性能を調べたり、軍隊がどれだけテロ組織と通じているかなどの情報収集を行うのが主な任務ということでした」
勝丸氏は、旧知の防衛省関係者に、別班にいたという人物について問い合わせてみた。
「情報本部に在籍していたことが確認できました。ただ、彼が別班であったかどうかはわかりません。しかし、彼の話を聞いていると、別班にいたことは間違いないと思いました」
それにしても、その男性はなぜ勝丸氏と接触したのか。
「一緒に調査会社を立ち上げようと持ちかけられました。私の人脈と彼の人脈があれば成功すると言うのです」
実は、警察にも別班と同じような組織があるという。
「『ゼロ』と呼ばれている組織です。47都道府県から優秀な警察官を選び、警察庁で特殊訓練を受けさせるのです。訓練が終わると、所属した警察署に戻りますが、地下鉄サリン事件や国松孝次警察庁長官狙撃事件などの大きな事件が起こると召集されます。テロ組織の調査のために召集されるという点で別班と似ていますね」
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