「有吉の壁」で人気上昇中…タイムマシーン3号を苦しめた“呪縛“とは何か
殻を破って人気芸人の仲間入り
成果はすぐに出た。2015年の「M-1」では決勝進出を果たして、優勝こそ逃したものの高い評価を得た。2016年には「キングオブコント」でも決勝に進んだ。自分たちのネタが玄人ウケしないことにコンプレックを抱えていた彼らが、ようやく殻を破ったのだ。
最近では日本テレビ「有吉の壁」出演がきっかけとなって、人気も上昇している。オフィシャルYouTubeチャンネルの登録者数も78万人を突破しており、すっかり人気芸人の仲間入りを果たした。
そもそも、芸人の芸とは観客の前で披露されるものだから、観客にウケること自体は誇るべきことであり、何も恥じることはない。ただ、「玄人にウケない芸人は一人前とは言えない」というような感覚が業界の中で共有されていることも事実であり、彼らもその呪縛に苦しめられてきた。
そこから解放されて、いい意味で開き直れたことで、タイムマシーン3号は新たなステージに到達した。素人ウケは彼らの弱みではなく強みである。今後はその地位をますます盤石なものにしていくだろう。