やり投げ日本記録・北口榛花が語った「ウエートトレーニングを重視しない理由」(小林信也)

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やり先の形状の違い

 風との調和、やりの選び方も重要なポイントだ。

「私は追い風が得意で、横風とか向かい風はちょっと苦しむタイプの飛び方です。正面の向かい風ならまだ大丈夫かなと思うけど」

 日本では「向かい風が飛ぶ」とされるが違うという。

「いま世界の大半の選手が投げているやりは追い風用です。多くの選手は追い風が好きですね」

 追い風用のやりにはどんな特徴があるのか?

「やりの先の形状が違います。向かい風用はしっかり尖っている。追い風用はボールペンの先みたいな感じで、先端のシャープな部分の長さが短いんです。

 基本的に私はグリップの厚さが自分の好みであれば全部投げられます。持ち手が気に入れば、向かい風用でも大丈夫」

 雨はどうか?

「雨はそんなに気になりません。投げたいやりが投げられれば抵抗はありません。前の選手がやりを胴体着陸させたら持ち手が濡れて滑るのであきらめます。それで、投げたくないやりを投げるパターンもあります」

 競技会では自前のやりでなく、大会側が用意するやりを共用し、合うやりを選ぶ。

「持ち手の紐の感触が変わると投げづらいので、他のやりに変えることもある」

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