「コロナ五類移行」から「猿之助事件」まで……波乱の2023年を“時事ネタ”でひと足早く振り返る

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マスクを外して

【8月】
◆中国が日本への団体旅行解禁
 さて、ますます貧乏な日本人は人気店や高級店に行けなくなるかもしれませんね。

◆日本医師会、全世代及び重い副反応経験者への接種に慎重姿勢見せる
 これまで「ワクチンの副反応は重ければ重いほど効いている証拠」などといった言説があったほか、「思いやりワクチン」の概念で若年層へのワクチン接種も推進してきた医師会ほか専門家の皆様。突然の発表に困惑する声多数。

◆天皇皇后両陛下がついに国内でマスク外す
 年始の一般参賀でもマスクをし、園遊会も含めた国内での行事でもマスクをしていた天皇皇后両陛下。8月15日、終戦の日の行事ではマスクを外してご出席された。

【月が特定しづらいもの】
◆ジャニーズ性加害問題と脱所者続々
 英・BBCの報道に端を発するジャニーズ問題。故・ジャニー喜多川氏による「性加害」を訴えるジャニーズ事務所の元所属タレントが多数メディアに登場し、CMでもジャニーズ起用を躊躇する企業も。しかし、一蓮托生とばかりにテレビ局はスタンスを変えず。24時間テレビもジャニタレ登場。それに加え、山下達郎氏やデヴィ夫人はジャニー氏と同事務所を擁護する始末。しかし、所属タレントの離脱が相次ぎ、さて、これからどうなるか。

◆スシローペロペロ小僧、6700万円損害賠償
 いわゆる「バカッター」で最近もっとも話題になったのがコレ。岐阜県内のスシロー店舗で醤油さしを口にくわえたり、レーンを流れる寿司に唾をつけたりする馬鹿少年に対し、スシローは6700万円の損害賠償請求を起こす裁判をした。少年と家族は猛反省。スシローはこの件について賠償請求を取り下げた。

◆マイナポイント事件
 河野太郎デジタル相ががむしゃらに進めたマイナンバーカードの普及促進。しかし、他人の住民票がコンビニで出てきたりするなど、不備が続出し、国民の不信感が高まる。しかし河野氏はワクチン推進の時と同様に、マイナカードの利点ばかり述べた。結果的に自民党への大バッシングが発生したこともあり、3ヶ月の閣僚給与返納に。マイナンバーカードに懐疑的なん大票田である高齢者層がビビっているだけに、秋の解散総選挙の可能性は減ったか?

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』等。最新刊に『よくも言ってくれたよな』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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