【ススキノ頭部切断殺人】田村瑠奈容疑者はナイフの収集家だった…小学生時代に同級生を脅迫した逸話との関係性に注目 異常な「動機」の可能性も

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首に当てられたカッターナイフ

 2つ目は瑠奈容疑者が5年生の時、クラスメイトを“脅迫”したという問題行動だ。ドレスを着ていた瑠奈容疑者を見て、ある男子児童が「アニメのキャラみたいだな」と茶化すと、瑠奈容疑者はカッターナイフを手に追いかけてきたというのだ。担当記者が言う。

「瑠奈容疑者が逮捕されると、その男性はワイドショーの『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ/日本テレビ系列)や文春オンラインの取材を受けました。証言によると、瑠奈容疑者は男性に馬乗りになって首にナイフを突きつけ、『次言ったら刺すからな』と凄んだそうです」

 瑠奈容疑者は小学生の時、同級生の首に刃物を突きつけ、「次は刺す」と言い放った。成人した瑠奈容疑者は男性を刃物で刺殺し、首を切断して頭部を持ち帰った──これほど類似点が多いと、「2つの事案は単なる偶然」とは考えにくい。

「小学生の女子児童が男性児童に刃物を突きつけるといったことが頻繁に起きるはずもありません。警察や検察は、瑠奈容疑者の生い立ちにも強い関心を示すのではないでしょうか。さらに、もし精神鑑定が必要になれば、鑑定医が小学校での刃物のエピソードを事件の謎を解く“原点”として重視するとしても不思議はないと思います」(前出の碓井氏)

深刻な交際トラブル

 2022年の犯罪白書によると、21年の1年間に殺人罪で逮捕された被疑者は、男性が664人で女性が184人。女性は全体の21・7%。女性の殺人犯は男性よりも圧倒的に少ない。これはいつの時代にも認められる傾向だ。

「女性の殺人犯の動機は、世間の同情を集めるものが多いという共通点も指摘されています。深刻なDV(家庭内暴力)の被害者だったり、交際相手から金銭的に搾取されていたりというケースが代表例です。昔なら裁判官、今なら裁判員が情状酌量を認めるケースも多く、男性の殺人犯に比べると量刑が軽いという特徴もあるのです」(同・碓井氏)

 当初の報道では、瑠奈容疑者も“被害者”ではないかと思わせる記事があった。例えば、朝日新聞は7月27日、「『娘が暴行受けトラブル』 母、親族に話す 札幌・遺体切断」との記事を朝刊に掲載した。

《母親が逮捕前、「(死亡した男性から)娘が暴行を受け、家族と男性の間でトラブルになっていた」などと、事件に至った経緯を説明していたと、親族が取材に明らかにした》

《浩子容疑者の説明では、瑠奈容疑者から両親に、死亡した男性とすすきのの店で知り合い、「だまされて暴行を受けた」と相談があったという。修容疑者が男性に対し、娘に二度と会わないように求めたという。男性が応じたため、警察への相談は見送っていたという》

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