「『愛の不時着』はもはや源氏物語の域」 歌人・俵万智が「影響を受けて作った短歌」を披露

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 なぜ人々はこれほどまでに韓国ドラマに吸い寄せられ、時を忘れて没頭するのか――その秘密を大の韓国ドラマファンであり、作品から多大な影響を受けたという歌人・俵万智に聞いた。

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 ご多分に漏れず「愛の不時着」で韓国ドラマにハマった私ですが、この作品ですごく印象に残っているのが食事のシーン。例えば第4話で主人公のユン・セリは庭で北朝鮮の仲間たちと貝のガソリン焼きを食べます。豪快で単純な料理を皆でワイワイと食べるシーンに、リ・ジョンヒョクとの恋の始まりが描かれています。

 その直後、ユン・セリの実家である、韓国の財閥家の豪華な食事シーンに移ります。もちろんどう考えても韓国の実家の方が豊かな食事をしています。しかし、本当の意味で豊かなのはどちらなのか……。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

 この短歌を詠んだのは、他でもない私です。これも言うなれば「貝焼きのほうに一票!」という歌。豪華なものでなくても、サラダがおいしいというようなささやかなことをうれしく思える。それが幸せな食事ではないかと思うのです。

ファンクラブにも入会

「愛の不時着」で主演のヒョンビンにハマり、彼が出ている作品はほぼ全て観ました。以前、週刊新潮の特集記事で紹介されていた「私の名前はキム・サムスン」は古い作品ではありますが、社会性もあり面白かったです。ヒョンビン出演作は、評判が高くないものでも、総じて面白かった記憶があります。ヒョンビンのファンクラブにも入りました。そして「ヴィンチェンツォ」を観てソン・ジュンギにハマり、またまたファンクラブに入りました。「ヴィンチェンツォ」に関しては、次のような歌も詠んでいます。

早く見たいけれど見終わりたくはない最終回を待つ日曜日

「梨泰院(イテウォン)クラス」でパク・ソジュンにもハマったのですが、さすがにまたファンクラブに入るのはキリがない、と思って何とか踏みとどまりました。

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