「TOBE」設立にいまだ揺れるジャニーズ 次の火ダネは「嵐」 カギを握るメンバーは?
独立しても困らない
大野と同調者は退所してもやっていけるのか。また、具体的にどんな活動が考えられるのか。
「十分やっていける。まずグループの活動再開コンサートをやればいい。会場はライブ『アラフェス』をやっていた国立競技場(東京)でもいいが、全国6大ドーム(東京・東京ドーム、名古屋・バンテリンドーム、大阪・京セラドーム、埼玉・ベルーナドーム、福岡・PayPayドーム、北海道・札幌ドーム)をすべて回ったって、チケットは即完売になる。そうすればファンが歓喜する一方で世間の話題をさらい、グループと大野の空白期間は瞬く間に埋まる」(別の芸能事務所幹部)
確かに活動再開ツアーが行われたら、その初日の模様がスポーツ新聞の1面を飾る可能性は高い。盛り上がるだろう。
活動資金が必要になる。それについては「全く心配ない」(同・元同事務所スタッフ)という。ファンクラブが分厚いからである。グループが2年半も活動していないにもかかわらず、現在の会員数は300万人。同事務所内で断トツだ。
ファンクラブの年会費は4000円なので、その収入だけで実に年間120億円以上ある。多くの会員が大野ら退所組のファンクラブに移行するだろうから、必要経費を除いても巨額の資金が残る。メンバーたちは目先の金のことを心配する必要がない。
一方で現在も相変わらずテレビ局による同事務所への忖度が続いている。このため、退所したメンバーたちはドラマ界から排除されることが予想される。それでも「仕事で不自由することはない」(同・別の芸能事務所幹部)という。
もしも、大野、二宮、松本たちがドラマ界から締め出されたら、NetflixやDisney+など外資系有料配信動画に出たらいいからだ。出演依頼が相次ぐはず。米倉涼子(48)はドラマ界から排除されているわけではないのに、ここ2年は外資系の動画にしか出ていない。
民放の1時間ドラマの制作費は約3000万円だが、外資系は1時間作品で同1億円規模。主演のギャラは民放が1本300万円程度であるのに対し、外資系は1本1000万円以上。1年に外資系の動画1作品に出演するだけで、連ドラ3作品のギャラを上回る。外資系の動画を観る人も増えているから、存在感が薄らぐ心配もない。
もし嵐から退所組が出た場合、その彼らをドラマから締め出したら、困るのはテレビ界側ではないか。嵐はなにしろ300万人以上のファンクラブ会員がいるグループなのである。それなのに排除したら、ドラマ界にとって大きなマイナスだし、視聴者側のテレビへの不信感も高まる。ドラマに誰を出すのかの基準が分からなくなってしまう。
楽曲リリースは配信で出来る。TOBE所属の7人組・IMP.のデビュー曲となるデジタルシングル「CRUISIN’(クルージン)」も配信だ。CMもまた全く問題ない。元SMAPの草なぎ剛(49)がSUNTORYなどのCMに出演しているのは知られている通り。スポンサーには芸能界のしがらみなど関係ないからである。
[2/3ページ]