NHK『ふたりっ子』ヒロインの元夫による「美容外科乗っ取り」劇 医師法に抵触する疑いも

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医師免許がない

「渋クリの傘下に入るにあたっては、報酬だけが取り決められた。好生堂時代と同額の月230万円です。それ以外の、売上をどう分配するとか、石原さんへのコンサル代や広告費の支払いなどについては一切、契約書を交わさなかった。ただ単に、渋クリからスタッフが派遣されてきて、脱毛などの医療行為についての助言を受けるくらいのものでした」

 にもかかわらず、石原氏の部下に、美慶会の通帳や銀行印などを取り上げられたという。

「渋クリが経営母体としていたのは、“青山啓優会”という医療法人社団でした。そこが、各クリニックへのスタッフの派遣や管理業務を担っていました。実は、16年9月、私は青山啓優会の理事長を兼ねることになった。石原さんの部下から、“2、3カ月で構わないから、理事長をお願いしたい”と持ちかけられました。医師免許がない石原さんは、理事長には就けませんでした」

 その後、東京都から一通の通知が届いた。曰く、青山啓優会は医療施設を休止・廃止したあと、1年以上、事業を再開・開設していないため、このままでは設立認可が取り消されるとのこと。つまり、渋クリの経営母体は、活動実態のない幽霊医療法人だったのだ。

「週刊新潮」2023年8月17・24日号「MONEY」欄の有料版では、クリニック内部の紛争を詳報する。

週刊新潮 2023年8月17・24日号掲載

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