慶応の強烈すぎる大声援に敗れた仙台育英…育英・須江監督の嫌な予感が的中、「運が悪かったという他ない」
三田会の実力
とはいえ、慶応の応援団は甲子園に来ていた人々ばかりではない。須江監督が指摘していたように慶応OBは《日本の政治や経済やいろいろな分野で》多くの人材が活躍している。彼らも日本全国で慶応を応援していたわけで、一種のブームのような状態が続いていた。その影響力は軽視できない。
「そもそも慶応はOBの団結力で知られ、同窓会の『三田会』は財界や政界に大きな影響力を持っています。テレビ局や新聞社にも慶応のOBは山ほどいます。快進撃を報じる際、どうしても母校愛が滲み出てしまったのではないでしょうか。特にテレビ局は慶応野球部出身の男性アナウンサーも活躍していました。様々な機会で取り上げられ、ブームの盛り上がりに寄与していたのです。率直に言って、仙台育英は優勝候補の筆頭だったと思います。やはり他のチームだったら、これほど大差はつかなかったのではないでしょうか。仙台育英の皆さんにとっては、まさに『運が悪かった』と言うほかありません」
註:【仙台育英・須江監督コメント】“2度目の初優勝へ”仙台育英・あす大一番 夏の甲子園(日テレNEWS・8月22日)
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