【科捜研の女】火曜から今度は水曜に移動、しかも8月スタート…異例の事態はなぜ起きたのか
1クール全9話に
「無理やり詰め込んだため、『科捜研』は8月という中途半端な時期にスタートさせざるを得なかったのでしょう。通常、1クールのドラマは10~12話で放送されます。1年間は52週ありますが、それぞれのドラマの改編期にはバラエティ特番が放送されます。ところがテレ朝は、改編期のバラエティ特番が弱い。日テレから視聴率三冠王を奪取するためには、隙間を空けずにドラマを放送し続けたほうが得策と考えたようです」
それで「刑事7人」の最終回にマリコがゲスト出演し、間髪入れずに「科捜研」へと繋いだわけだ。
「その代わり、それぞれのドラマの話数が減っています。昨年は全12話だった『特捜9』、そして全10話だった『刑事7人』は、今年はいずれも全9話になりました。おそらく『科捜研』も全9話にして、『相棒』へと引き継ぐのではないでしょうか」
もっとも、今期の「特捜9」の平均視聴率は9・9%、「刑事7人」は9・8%と2桁を割った。続く「科捜研」も1桁スタートだった。「相棒」の視聴率も近年は落ちつつある。
「Season23の『科捜研』とSeason22の『相棒』が並ぶ枠となりました。長寿番組があるのは羨ましいですが、さすがに賞味期限切れかもしれません。それでもシニア層から逃れられないのが、今のテレ朝です。若者をターゲットにしようとしても、そう簡単に視聴者はついてきません。シニアターゲットの世帯視聴率狙いは当分変わらないでしょう」