「毎朝4時から4人分の弁当を作り続けた」 藤岡弘、が語った子育ての“掟”と「芸能人の子ども」であることを隠し続けた理由
4人分の手作り弁当
学校側も藤岡家の意向に協力してくれたという。
「4人は同じ学校に通いましたが、先生方はしっかり秘密を守ってくれました」
保護者参観日や運動会などの学校行事は、すべて妻に任せざるを得なかったが、
「ある時、どうしても学校での姿を見たくなって、先生に了解を取ってのぞきに行ったこともありましたね」
そんな藤岡は、毎日4人分の弁当を作り続けた。
「毎朝4時頃から作るので、前日の帰宅が遅いと起床が辛くて。でも、子どもは父親の背中を見て育ちます。だからどんなに眠くても、疲れていても、一日も欠かしたことはありません。食事は体の基礎を作るものですから、献立は栄養バランスに配慮していました」
午前2時に帰宅した藤岡が普段と変わらず弁当を作ると、長女や長男に「あの時間に帰って来たのに作ってくれたの!?」と感謝とともに驚かれたという。
「うれしそうに持っていく姿を見ると、眠気や疲れなんか吹っ飛んじゃいますよ。いつも奇麗に食べてくれて、弁当箱を空にして帰って来てくれるのもうれしかった」
子どもからの相談内容は?
家族でのテレビ出演に踏み切ったのはわずか4年前。
「テレビ局から子どもたちと一緒の出演依頼が寄せられたのがきっかけです。4人ともまだ学校に通っていましたが、家族会議で協議したところ、長女以外は出演してもいいと。以来、僕の子であることをオープンにできるようになりました。どこかホッとしましたよ」
いまでは4人全員が、俳優やモデルとして活躍中だ。
「よく相談を受けるのは撮影現場における人間関係。もっとも、4人とも武道を通じて精神面も鍛えられているせいか、あまり動じた様子はないんですが」
往年の正義のヒーローはいまも、父として戦い続けている。