「毎朝4時から4人分の弁当を作り続けた」 藤岡弘、が語った子育ての“掟”と「芸能人の子ども」であることを隠し続けた理由

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 昭和期に国民的人気を博した特撮番組「仮面ライダー」で、主人公の改造人間・本郷猛役を演じてから半世紀余り。いまも一線で活躍する俳優業の傍ら、武道家という顔も持つ藤岡弘、(77)が家族について語った。厳しさと愛情に満ちた藤岡家の“掟”とは。

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「いやあ、子どもって文字通り、かけがえのない存在。僕の人生における、何ものにも代えがたい宝ですよ」

 相好を崩しつつ語る藤岡が最初に子どもを授かったのは21年前のことだった。

「この時は、どうしても女の子が欲しくてね。僕は四国の片田舎で男兄弟と育ったせいか、子どもの頃には姉か妹が欲しかった。もちろん、母親はいましたが、男ばかりの所帯だとどこか家の中がギスギスするっていうのかな……。その点、女の子がいたら、潤いみたいなものを感じられると思っていたんです」

「幼い子に負担をかけたくなかった」

 念願かなって女児が誕生。長女の天翔愛(21)で、以降は長男・藤岡真威人(19)、次女・天翔天音(18)、三女・藤岡舞衣(15)と家族が増えた。が、藤岡は長年にわたって4人の子宝に恵まれたことを、世間はもとより周囲にも伏せてきた。

「学校の友だちやそのご両親に、彼らが僕の子だと知られたら、途端に“芸能人の子”と見られることになる。幼い子たちにそういう余計な負担をかけたくないと思ってね。ある程度まで成長したら大丈夫でしょうが、少なくとも幼少期は特別なイメージで見られることなく、一般の家庭の子と同じように伸び伸び育ってほしいと考えたんですよ」

 これには、妻もすぐに賛同してくれたそうだ。

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