【決勝】仙台育英vs.慶應は「春のセンバツ初戦」の再現 同様のケースは過去3回…春に敗れたチームに共通点

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このままだと慶應義塾が優勝しそうだが…

 過去3度の対戦は、すべて「春に負けたチーム」が「夏は勝利する」パターンだった。となれば、今回の決勝では慶應義塾が春のリベンジを果たし、107年ぶりの優勝を果たすのだろうか。だが、気になる点が1つある。春のリベンジを果たした3チームはすべて関西勢なのだ。今回の慶應義塾は関東勢である。

 仙台育英の優勝を後押しするデータもある。「前年夏の優勝校が翌年夏も決勝戦に進出した場合、優勝確率は8割7分5厘」という数字だ。

 これまで夏の甲子園連覇を果たしたのは以下の6校だ。

1921年(第7回)・1922年(第8回):和歌山中(現・桐蔭)
1929年(第15回)・30年(第16回):広島商
1931年(第17回)・1932年(第18回):中京商(現・中京大中京)
1939年(第25回)・1940年(第26回):海草中(現・向陽)
1947年(第29回)・1948年(第30回):小倉中(現・小倉)
2004年(第86回)・2005年(第87回):駒大苫小牧

 この中で中京商は翌1933年の第19回も制し、史上初にして唯一の「夏3連覇」を成し遂げている。

 逆に前年夏の優勝校で翌年夏に決勝で敗れたのは、1984年の第66回で桑田真澄&清原和博の「KKコンビ」が高2だったPL学園(大阪)のみ。仙台育英が夏2連覇を決める可能性もかなり高そうだが、一体どんな熱戦が繰り広げられるのだろうか。

上杉純也

デイリー新潮編集部

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