3年前の「夏の甲子園」は新型コロナで中止 その年、ドラフト指名された「高卒3年目」プロ野球選手たちのいま
一気にブレイクを果たした巨人・秋広はドラ5
【埼玉西武ライオンズ:長谷川信哉】
育成2位指名から這い上がったのが、西武の長谷川信哉だ。1年目は2軍戦で内外野複数のポジションを守って経験を積むと、2年目は2軍で好成績を収め、7月頭に支配下選手への昇格を果たした。その1週間後の楽天戦では、プロ初安打とプロ初盗塁、決勝打となる右前適時打でプロ初打点を記録している。センターを中心に5つのポジションを守ったこの年は、出場37試合で打率1割8分5厘、3打点だった。
3年目は1軍昇格が5月中旬にずれ込んだものの、主に中堅手としてスタメン出場を続けている。出場54試合で打率2割2分6厘、4本塁打、12打点。50メートル5.8秒の俊足と走者をクギ付けにする強肩を武器に、これからもスタメン出場を続けていきたい。
【読売ジャイアンツ:秋広優人】
最後は今季、一気にブレイクを果たした秋広だ。ドラ5で入団し、過去2年間での1軍経験はわずか1試合、1打席のみ。しかし2軍では、昨季にチームトップの109試合に出場し、イースタン・リーグ最多安打の98本、打率2割7分5厘、9本塁打と成長の跡をみせた。
今季は4月中旬に1軍昇格を果たすと、同月下旬からスタメンに定着した。主に左翼、右翼、一塁の3ポジションをこなしている。5月下旬からはクリーンアップの一角を任されるようになった。出場87試合で打率2割8分3厘、10本塁打、36打点と、セ・リーグ新人王に向かって突き進んでいる。