3年前の「夏の甲子園」は新型コロナで中止 その年、ドラフト指名された「高卒3年目」プロ野球選手たちのいま
中日の髙橋と高校の同級生だった中山も堅調
【東京ヤクルトスワローズ:内山壮真】
中日の龍空と同様に1年目から1軍を経験したのは、ヤクルトの内山壮真だ。高校通算34本塁打の長打力に加え、遊撃手と捕手をこなしたポテンシャルの高さを評価され、ドラ3で入団した。
プロ1年目は出場6試合で5打数無安打とプロの洗礼を浴びたが、2年目はオープン戦から好調をキープ。待望の開幕1軍入りを果たすと、出場74試合中57試合で捕手を務め、打者としては打率2割3分2厘、19打点、プロ初アーチを含む4本塁打を記録した。日本シリーズ第2戦の劇的な代打同点3ランなどで、大器の片鱗を示している。
3年目の今季は出場機会を増やすため、捕手登録のまま外野手にも挑戦している。捕手で29試合、外野手で33試合に出場し、ともに無失策を継続中だ。自慢の打撃でも3試合連続本塁打や1試合複数本塁打を達成(ともに自身初)するなど、出場68試合で打率2割1分6厘、6本塁打、20打点をマークしている。
【読売ジャイアンツ:中山礼都】
中日の髙橋と高校の同級生だった中山礼都も見逃せない。身体能力の高さとパンチ力のある打撃、安定した守備力を評価され、「ポスト坂本勇人」の期待を背負ってドラ3で入団した。
1年目は2軍で44試合に出場し、打率3割9厘をマークして巧みな打撃技術をアピールした。2年目は坂本がケガで離脱したこともあり、5月頭に1軍への初昇格を果たすと、ショートで27試合連続のスタメン出場となった。最終的には出場50試合、打率1割9分8厘、3打点の成績でシーズンを終えている。
3年目の今季は待望の開幕1軍入りを果たすも、坂本がケガで離脱した間は大卒ルーキーの門脇誠とショートの座を争った。現在もセカンドやサードをこなし、出場58試合で打率2割4分1厘、3打点という数字を残している。
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