3年前の「夏の甲子園」は新型コロナで中止 その年、ドラフト指名された「高卒3年目」プロ野球選手たちのいま
先発出場を続ける中日・龍空の頼もしさ
【東北楽天ゴールデンイーグルス:内星龍】
楽天のドラ6右腕・内星龍は、オリックス山下と同じく今季プロ初登板を飾った。高校時代は公式戦での投手実績が乏しかったものの、そのポテンシャルの高さと大化けを期待しての6位指名だった。
過去2年は2軍で17試合に登板。3年目の今季はオープン戦で好投し、リリーフとして初の開幕1軍入りを果たした。プロ初登板となった開幕8戦目のロッテ戦では、3回をパーフェクトに抑えた。自身3試合目となった北海道日本ハムファイターズ戦では、延長11回表に登板し、無失点投球でチームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
以降は39試合にリリーフ登板し、3勝2敗、防御率2.54をマークしている。一部のプロ野球ファンの一部からは「投球フォームがオリの山本由伸とそっくり」という声もあり、このまま活躍を続けてさらに知名度を挙げたいところだろう。
【中日ドラゴンズ:龍空(土田龍空)】
打者では、主に8番ショートで先発出場を続ける中日の龍空(土田龍空)がまず挙がる。高い身体能力を活かした守備が高く評価され、ドラ3で入団。プロ1年目は9月頭に初の1軍昇格を果たし、出場9試合で5打数2安打、打率4割、2打点の記録を残した。
2年目は当時の正遊撃手だった京田陽太(現・横浜DeNAベイスターズ)の不振もあり、7月半ばからレギュラーに定着。出場62試合で打率2割4分8厘、12打点をマークした。3年目の今季は初の開幕スタメンをつかみ、出場82試合で打率2割9厘、1本塁打、13打点という活躍ぶりだ。今後もさらに活躍して、定位置を確固たるものにしたい。
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