103年ぶり決勝進出の慶応高校に、SNS上では否定的な声が… 「応援」、「マスゴミの持ち上げ」、そして…3つの理由とは

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《慶応決勝進出おめでとう!!!》──第105回全国高校野球選手権記念大会は、8月21日に準決勝が行われた。神奈川県代表の慶応高校は、茨城県代表の土浦日大高校を2対0で破り、1920(大正9)年の第6回大会以来、103年ぶりに決勝へ駒を進めた。

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 決勝戦は23日午後2時から行われ、慶応は宮城県代表の仙台育英高校と対戦する。今大会でまさに“台風の目”となった慶応の躍進に、X(旧Twitter)でも称賛の声が相次いだ。

 冒頭で一例を紹介した通りなのだが、他の投稿を見ると、意外や意外、“アンチ慶応”の声もかなりの数に達することに気づく。そこで、まずは慶応を応援する声が非常に多い理由から確認しておこう。担当記者が言う。

「慶応の野球部は、地元の神奈川県だけでなく、少なくとも関東一円のリトルリーグや中学の野球部で活躍した生徒を“スカウト”しているのは事実でしょう。とはいえ、『野球部員なら学力は大目に見る。特待生で学費も免除』といった露骨なスポーツ推薦枠はありません。あくまでも慶応大学に進学するのが前提であり、早稲田大学のように運動部員が多いスポーツ科学部のような進路が用意されているわけでもありません。野球部員は慶応大学に進学できるだけの学力を養い、“文武両道”を目指しているのは事実で、そこが伝統的な高校野球ファンの心をくすぐるのだと思います」

 他にも、丸刈りを強制しなかったり、監督の指示は絶対ではなく、むしろ部員が自分の判断でプレーすることを歓迎したりといった“自由”なチームカラーを評価する意見も多い。

「慶応の応援はやかましい」

「今年の慶応は強打で知られ、当初から優勝候補の一角に挙げられていました。とはいえ、日本人の誰もが高校野球に詳しいわけではありません。慶応の快進撃が始まると、野球強豪校という印象を持っていない人々が高い関心を示すなど、世論の広範な支持を得て一種のブームになりました。そしてブームが盛り上がれば盛り上がるほど、懐疑的な意見を表明する人が増えるのは、高校野球だけに限った話ではありません」(同・記者)

 Xで「慶応 嫌い」と検索すると、画面にはずらりとアンチの投稿が並ぶ。大きく分けると3つの意見があるようだ。

「1つ目は、応援に関する異議申し立てです。『音圧が尋常ではなく、相手チームがかわいそう』という意見になります。《慶応の応援、ちょっとどうにかならないもんだろうか》、《慶応の応援団はやかましい。相手チームはやりづらくてしかたないだろ》というポスト(ツイート)が代表例です。千葉県の強豪校、習志野高校の吹奏楽部の応援にも似た批判がありました。球場を支配するような大音量の演奏と歓声で、相手チームは“アウェイ”になってしまう。受けるプレッシャーは相当なものがあり、それは高校野球においてフェアではないはずだ、という懸念を多くの人が表明しています」(同・記者)

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