吉田・藤浪をMLBに送り込んだ辣腕スカウトが意味深発言 「吉田はあと4人いる」は誰のことか

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4人とは誰か?

「あと4人」とは、一体、誰なのか…。

 今オフにNPBから米球界への挑戦が噂されているのは、オリックスの山本由伸(25)、北海道日本ハムの上沢直之(29)が有力だ。千葉ロッテ・佐々木朗希(21)はもう少し先の挑戦になりそうである。ここで名前が出てくるのは全員「投手」であり、東京ヤクルトの村上宗隆(23)は昨年オフに3年契約を結んでいるし、不振を極めた今季の成績ではファンの理解も応援も得られないだろう。

「関東のパ・リーグ投手と急接近したとの情報もあります。その投手は救援で圧倒的な力を見せ付けていましたが、先発転向を訴えたのはボラス氏の影響もあったと聞いていますが」(スポーツ紙記者)

 ボラス氏は「4人」の日本人プレーヤーについて、詳しいことは語っていない。代理人として、「第2、第3の吉田」を抱えているというのは単なるジョークか。それとも、日本のメディアにもまだ知られていない大物スラッガーの渡米準備を、水面下でサポートしているのか――辣腕代理人だけに、そう簡単には手の内を明かそうとしない。

 確かなことは、吉田は「調子が下降ぎみ」と言われている今も、ア・リーグ6位の打率3割(8月15日時点)をキープしており、「日本人プレーヤーを見極める眼はサスガ」とボラス氏の、代理人としての評価が高まっていることだろう。

「近年、日本人選手のことは米大手エージェント会社のワッサーマン・メディア・グループのジョエル・ウルフ氏(53 =野球部門代表)がいちばん詳しいと言われていました。昨年オフも千賀滉大(30)のメッツ移籍をサポートしています。ダルビッシュ 有(37)、筒香嘉智(31)、鈴木誠也(29)など、多くの日本の有名選手を担当してきています」(米現地メディア関係者)

 MLBではほとんど知られていなかった吉田の今日の活躍ぶり。そして無名だった藤浪晋太郎(29)が、今や米国では人気選手になった。そうした経緯もあり、米球界に挑戦する前から「有名だった日本人選手」はウルフ氏、「意外性」ではボラス氏――そんな棲み分けもされつつあるようだ。

 また、ボラス氏は「あと4人」が誰なのかを想像させる「独自の選手選別」についても語っている。

「MASA(吉田)のスイングは、今流行りのバレル・スイングではない。完璧なまでのレベル・スイングだ。そのバット・スピードはとても速い。フラットなスイングがこちらでも有効だし、ストライクゾーンを見極める能力もある。彼はストライクゾーンを熟知している。その2つの特徴が彼をとても特別な選手にした」

 スイングの種類は関係ない。大事なのは、そのスピードとストライクゾーンを見極める能力だという。

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