経営者向けセミナーも大盛況 伝説のセクシー女優「小室友里」が“レス”に悩む男性に授けるアドバイスとは?
お世話になっていました
小室友里というセクシー女優として一時代を築き、惜しまれつつ引退した小室さんだが、セクシー女優として数多くの作品に出演してきた過去について、いま、どう思っているのだろうか。
「私個人としては、セクシー女優を経験したことはよかったと思っています。それは、いまこうして発信する側のポジションに回れたからよかったと思えるのかも。ビジネス交流会などに出席して経営者や会社員の方など一般の方とお話しする機会がとても多くあります。そうすると私のことを知っている人がいるんですよ。もう30年も前のことなのに、“小室さんですよね。よく知っています。お世話になっていました(笑)”という男性も。当時、私を見てくださっていた方には印象や記憶に残ってくれているようです。もし発信する側に回っていなかったら、負の歴史になっていたかもしれません」
引退後の現在はセミナーや講演会を通して、男女のコミュニケーションの風通しをよくするための活動を展開し、一般の人々に自分の経験を含めて話をしている。それは聴衆のためではあるが、他方、自分の過去を咀嚼し昇華させることにもつながっている。
大人の性のあり方をもう一度
「神戸のラジオ局ではビジネス系の番組でパーソナリティも務め、毎回、ゲストを招いてビジネスの話、これから叶えたい夢の話をナビゲートさせていただいています。元セクシー女優という過去を明かしながら、ビジネス番組に出演できるのって恵まれていると思いますよ。経営者向けの講演では、ハラスメントの予防という観点でお話しすることが多いですね。また、婚活中の人たちには、男性と女性という異なる性の心理の動き方、感じ方を学んでコミュニケーションに活かしていきましょう、というようなお話をしています」
元セクシー女優の過去を隠すことなく社会問題の解決に取り組む小室さん。彼女が引退して講演活動を始めてからの短い期間だけでも、日本人の性に関する意識や、男女のあり方は激変してきた。彼女のセミナーには20代から80代までの聴衆が集まるそうだが、どんな話をするのか。
「性教育について尋ねられたら、子供に教える前に大人の性のあり方をもう一度考え直しませんか、と話します。まず自分自身の性に関する意識を考えよう、と。たとえば、お子さんが“セクシー女優になりたい”と言ったら何と伝えますか、というワークをしたことがあります。あるいは、“あなたの大切な人がセクシービデオに出ていた。それを家族になんて伝えますか”とも。自分が思っていることと、それを他者に伝えるときって、価値観が変化するんですよ。それを体感していただきました」
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