「気持ちが追いつめられて無性に欲しくなって」 大麻から抜けたはずの女子大生が落ちた罠 マトリ元部長が見た薬物の恐ろしさ
【前回まで】
長年、厚生省麻薬取締官事務所(通称:マトリ)で捜査の最前線に立っていた瀬戸晴海氏(元関東信越厚生局麻薬取締部部長)は、ある時、自身の開いている勉強会で知り合った男性から相談を受ける。女子大生の長女が大麻に手を出してしまっていることを知り、勉強会に参加したこの父親によれば、娘には大麻をやめさせたはずだが、遊びに行った友人宅が家宅捜索を受けたことで動揺している、話を聞いてほしいとのことだった。彼女はその場で尿検査を求められたが拒否したという。...