【ススキノ頭部切断殺人】クラブで愛娘を監視、ヘリコプターペアレントだった田村修容疑者が瑠奈容疑者に与えた大きすぎる負の影響とは

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母親の供述

 瑠奈容疑者と被害者との間でトラブルが発生し、一家3人が「殺害するより方法はない」と決心した──これが殺害事件の核心だとする報道も散見される。

 この見立てが事実だとすれば、修容疑者はトラブル解決のために娘が人を殺めることを容認したどころか、積極的にバックアップしたことになる。まさに究極のヘリコプターペアレントと言えるだろう。

「修容疑者は精神科医として高く評価されていました。しかし、どれほど立派な精神科医だったとしても、立派な父親であったかどうかは別問題です。そして、修容疑者が瑠奈容疑者に対して、親戚を含む相当数の知人が『過保護だった』と口を揃えたという事実は大きいでしょう。他人の子供なら精神科医として冷静な判断ができても、実子だと目が曇ってしまうこともあったのではないでしょうか」(同・担当記者)

 STVニュース北海道(電子版)は17日、「逮捕の母親『娘の犯行止められなかった』 スマホには『すすきの 殺人』の検索履歴 首切断事件」との記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

 記事によると、浩子容疑者は道警の取り調べに対し「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」と話したこともあったという。今後の捜査が注目されるが、ひょっとすると浩子容疑者は、修容疑者ほどのヘリコプターペアレントではなかったのかもしれない。

 現在、娘、父、母の3容疑者は、殺人容疑について否認や黙秘をしているという。

【参考記事】
◆子の決断力奪う親 「ヘリコプターペアレント」日本でも深刻化(産経新聞:2010年11月1日朝刊)
◆〈解〉ヘリコプターペアレント(読売新聞:2011年9月9日朝刊)
◆子どものメンタルヘルス問題、原因は親の過干渉?(ヘルスデーニュース:2023年3月24日)
◆過保護はどうしていけないの?(All About:2013年7月17日/佐藤めぐみ氏の署名記事)

デイリー新潮編集部

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