【神戸6歳児遺棄、殺人容疑で再逮捕】被害園児の母と主犯弟は“ただならぬ関係” 「指を絡ませながら歩いていた」関係をほのめかす供述も【スクープその後】
踊り場は血の海に
さらに、その姉の産んだ子を死に至らしめた主犯とされる大地容疑者もまた“片鱗”をうかがわせていた。
小学校で大地容疑者と同級生だった女性の父親が言う。
「娘が卒業間近だった04年2月のことでした。6年生と1年生が一緒に給食を食べる行事があって、娘は1年生の飲み終わった牛乳の空き瓶を手に階段を下りていました。その時、下から穂坂大地が駆け上がってきて、娘に足を引っかけて転ばせたのです。その拍子に娘は頭から落下し、右手に握っていた牛乳瓶が粉々に割れ、無数の破片が突き刺さってしまいました」
踊り場は血の海と化し、女性は直ちに救急搬送。病院に駆けつけた父は医師から「右手が動かなくなるおそれも」と告げられた。半日に及んだ大手術はひとまず成功したものの、破片は一度に除去できず、複数回の手術を要したという。
「その後、相手の母親はいっこうに謝りに来なかった。担任の先生が見かねて3月に面会をセッティングしてくれたのですが、大地を連れた母親は私を見るなり“これ、息子が悪いことしたから”と、安物のクッキーの缶を渡してきた。私は感情が抑えられないまま突っ返しました。娘はその後も入院が続き、中学へ登校できたのは1年生の2学期になってから。恐怖で数年間は階段を下りることができず、いまでも右手中指はまっすぐ伸びません」(同)
“浪費を防ぐため”
卒業後、大地容疑者は学区外の中学へと転出していったという。ちなみにこの祖母は神戸地裁に自己破産を申し立て、06年8月、免責を許可されている。
「祖母は金遣いが荒く、近隣のパチンコ屋などで散財を繰り返していました。きょうだいの一部は“母を監禁したのは浪費を防ぐためだった”と供述しています」
とは、さる捜査関係者。穂坂家には毎月、家賃補助と合わせ少なくとも約35万円の生活保護手当が支給されているとみられ、実際に、事件直前に沙喜容疑者と会食した加古川市の友人によれば、
「沙喜ちゃんは“母にお金を使われて困っている”と、悩みを口にしていました」
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今月4日、神戸地検は刑事責任能力の有無を調べるため、鑑定留置を始めたと明らかにした。専門医が事件当時の4人の精神状態などを調べることになるが、いかなる結果になろうと、わずか6年で人生をいや応なく閉ざされた修君は、到底浮かばれることはないだろう。
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