【神戸6歳児遺棄、殺人容疑で再逮捕】被害園児の母と主犯弟は“ただならぬ関係” 「指を絡ませながら歩いていた」関係をほのめかす供述も【スクープその後】
神戸市西区でスーツケースに入った穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかり、母親ら同居の家族4人が死体遺棄容疑などで逮捕された事件。兵庫県警は7月23日、修君を暴行し殺害したとして殺人容疑で4人を再逮捕した。事件後に近隣住民が語っていた、修君の母親とその弟の間の“ただならぬ関係”を改めて振り返る。
(以下、「週刊新潮」2023年7月6日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)
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【写真を見る】中学校時代の沙喜容疑者 当時は支援学級に通学していた
悲劇の舞台となったのは神戸市西区、第二神明道路の玉津インター近くに位置するアパートである。築三十余年のこの住宅に、当事者である「穂坂一家」は2011年から住み続けてきたという。
事件は6月20日深夜、57歳祖母が自宅から数キロ離れた路上で発見されたことに端を発する。
「110番通報によって保護された時、祖母は車椅子姿でした。彼女が“自宅で殴られていた”と話したため県警がアパートを訪ねたのですが、同居していた4人の子たちと長女の息子はいずれも不在。行方を捜していたところ、22日の15時頃、三宮の商店街で4人一緒にいるのがわかったのです」(県警担当記者)
職員が家庭訪問していたが…
4人は長女の沙喜(34)と次男の大地(32)、そして双子の朝美と朝華(30)。いずれも母親への監禁と傷害の容疑で逮捕されるのだが、
「その過程で沙喜が、息子の修君の遺棄に言及。これに基づき捜索したところ、スーツケースに入った修君の遺体が自宅から800メートルほど離れた草むらで発見されました」(同)
一家の住む部屋は3LDKのメゾネットタイプで、家賃6万円。逃げ出してきた祖母は、3月から断続的に1階部分の押し入れで監禁されていたという。
「食事やトイレは許されていたものの、通報時左目に皮下出血、背中に打撲痕など傷がありました。本人は“鉄パイプのような棒で殴られた”と話しています」(同)
一方、亡くなった修君は2月頃から保育園を休みがちで、4月20日の登園時、右肩と尻にあざがあるのを見てとった園が24日、神戸市西区役所に連絡したという。
「同日、区が家庭訪問しますが、おばあさんとお母さん(沙喜容疑者)は“あざに心当たりはない”とのことでした。5月1日の訪問ではお母さんから“祖母に暴力をふるう”“育てにくい”と相談があり、一時保護を希望したため市のこども家庭センターに来訪される約束になっていました」(神戸市役所家庭支援課)
が、沙喜容疑者はセンターに現れず。9日には大地容疑者から“保護は不要”との意向が示されたという。その後、
「6月1日にはセンター職員も家庭訪問し、あらためておばあさんに『(修君と)面談させてほしい』と告げたのですが、『人と会うと興奮することがあるので会わせられない』などと断られてしまいました」(同)
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