佳子さまの別居のために増額された税金支出はいくら? 「コンセント、照明器具を追加」「今後は専用通路も」
どうすれば国民の理解を得られた?
宮内庁の西村泰彦長官は7月13日の会見で“3月末までにご一家で引っ越される”という皇嗣職の説明が事実に反する結果となった点について「反省すべき」だと苦言を呈した。これを受け翌日、加地大夫は「今まで節目ごとに必要な説明はしてきた」などと反論したのだが、今後の工事についても“説明”するのだろうか――。
大夫本人に尋ねると、
「報道室を通してください」
と言うばかりで、その宮内庁は、
「(第2四半期に発注する改修工事の)契約締結後には、ホームページで公表する予定です」(総務課報道室)
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司氏が言う。
「現在予定されている分室の内装工事にせよ、その後に何かを新設するにせよ、これまで逆風にさらされてきた秋篠宮家には再び『無駄な費用ではないか』との批判が起こることでしょう。そうならないようにするのが宮内庁の務めなのですが、現状では実に心もとない。佳子内親王殿下は先々、ご結婚によって皇室から離れられるのですから、宮内庁はそれを踏まえて早い段階で『新たにお部屋を作るより御仮寓所にそのまま住まわれた方が経費節減になる』と説明をしておけば、まだ国民の理解が得られたのでは、と思います」
「橋渡し役」が不在
また、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、
「秋篠宮家には、何でも相談できるアドバイザーや国民とコミュニケーションを取りながら殿下の真意を上手に伝えていく橋渡し役が見当たりません。かつての小泉信三のように、皇族にとって耳の痛いことでも進言できる人、すなわち佳子さまのお一人暮らしについて、例えば現代の社会に合った形で具体的な数値を示して説明することなど、ご夫妻に対して助言し、受け入れられる人が必要です。ご一家が全幅の信頼を寄せられる人材こそが求められているのですが……」
“ご難場”とされる宮邸にあって、宮内庁の不作為が国民の不信感を増幅させているというのだ。
[5/5ページ]