「闇バイト」が狙う“金がありそうな家の名簿”はどうやって作られているのか【元暴力団の証言】
ことし1月、東京・狛江で発生した老女強盗殺害事件をきっかけに、フィリピンから指示を出し、「闇バイト」に強盗をさせる犯行グループの存在が浮かび上がった。さらに、その実行役の多くが「闇バイト」の若者と言われる特殊詐欺に関しては、1日あたり9900万円(2022年の統計より)もの被害があるという。日々の脅威を増す「闇バイト」絡みの犯罪だが、彼らはターゲットをどのように探すのか。犯罪社会学者でノンフィクション作家の廣末登氏が、当事者らへの取材をもとに綴った『闇バイト――凶悪化する若者のリアル』(祥伝社)から一部を抜粋して紹介する。...