「たった1カ月で淋病、クラミジア、トリコモナスになった」「性病になっても立ちんぼは休まない」 立ちんぼ女子たちの衝撃の告白

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風俗店を媒介して感染拡大

 梅毒患者が急増している。2010年から22年までの間に17倍に膨れ、1万人を突破。患者数の3分の1は東京であり、「立ちんぼ」の急増が問題視されている新宿・歌舞伎町が感染リスクの温床になっているに違いない。そこで、実際に歌舞伎町で立ちんぼをしている複数の女性にインタビューすると、「歌舞伎町に来て立ちんぼを始めて、1カ月で淋病、クラミジア、トリコモナスになった」という衝撃の証言が……。

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 梅毒の患者数は2010年にはまだわずか621人だった。それが、18年には7007人に。22年には1万人を超え、1万743人(以上2022年厚生労働省調査)を数えた。

「増え始めたのは10年です。14年に増加が顕著だと判断し、調査を続けました。22年の調査で、男性梅毒患者の約8割が20~54歳、女性梅毒患者の約6割が20代だとわかっています」(厚生労働省健康局結核感染症課)

 風俗店を媒介して感染が広がっているようだ。

「男性梅毒患者の約4割が直近6カ月以内に風俗店を利用していて、女性梅毒患者の約4割が直近6カ月以内に風俗業に従事していたという報告があります」(同)

1カ月で「淋病、クラミジア、トリコモナスになった」

「1カ月に1度ネットで予約して、検査しています」

 そう語るのは21歳のルナさん(仮名)。4月から新宿・大久保公園横の道に立っている。平日は1日3人、週末は5人、1日平均5万円で20日間立つことを自分へのノルマにし、月収は約100万円。

「ここに来てから、淋病、クラミジア、トリコモナスにはなりました」

 1カ月しか立っていないのに、淋病、クラミジア、トリコモナスを“制覇”したというのだ。

「検査で陽性だと分かると、検査・相談室で近くのクリニックを教えていただいて、受診します。淋病になったときは点滴を受けて、クラミジアのときは1週間薬を飲んでいました」

 治療も行うが、立ちんぼは休まない。もはや彼女たちにとって性病はカジュアルな病気でしかない。おそらく複数の男性に感染させているだろう。

 有料版では、立ちんぼ女子たちが語った性病まん延の凄絶なリアルと、中国人旅行客の関与、背景にある「ホストの闇」などについて詳報している。

神舘和典(コウダテ・カズノリ)
ジャーナリスト。1962(昭和37)年東京都生まれ。音楽をはじめ多くの分野で執筆。共著に『うんちの行方』、他に『墓と葬式の見積りをとってみた』『新書で入門 ジャズの鉄板50枚+α』など著書多数(いずれも新潮新書)。

週刊新潮 2023年8月10日号掲載

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