「仲よくすれば武器なんかいらない」という鳩山元首相の独自理論をどう見るか 作家・百田尚樹氏の怒りの論考

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「武器なんていらないです」

 8月になると戦争関連の報道やドラマが増えるのはいつものことである。それを見て多くの日本人が平和のありがたさを感じる。

 その平和を維持するためのアプローチにはいろいろな考え方が存在している。かつて日本では一定の支持を得ていたのが「非武装中立論」である。ごく簡単に言ってしまえば「武器なんか持っているから戦争になるのだ。武装しないほうが平和になる」という考え方で、日本社会党は長い間この立場を取っていた。

 もっとも、さすがに世界の現実を見て考えを改めたようで、現在、この主張を声高にしている政治家は極めて少ない。...

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