ペットショップ「クーアンドリク」で買った子犬が「恐怖のウイルス」に感染して4日後に死んだ 飼い主の悲しみを踏みにじった店側の「非情な対応」
二人の感情を逆撫でした店員の対応
そして迎えた7日。ダディはもう何も受け付けようとはせず、ただぐったりとしていた。朝一番で病院に連れて行くと、獣医は一層、厳しげな表情でこう聞いてきた。
「もうやれることを全てやりましょう。お金はかかりますが、やりますか?」
「お願いします」
男性はこう振り返る。
「先生はもう厳しいとわかっていたと思います。『痛みを和らげることを優先してやりたい』とも話していたので。先生には最後まで親身になっていただき、本当にお世話になりました」
二人はダディを病院に預けた足で、クーアンドリクへと向かった。
だが、担当だった店長は不在。他の店員に経過を伝えると、「ちょっとお待ちください」と姿を消してしまった。店員はそのまま裏に行ったきり、10分以上経過しても出てこない。不審に思って男性が「何をしているんですか?」と聞きに行くと、「今、責任者がいないので電話しています」。
そんな最中に、病院から「たった今、息を引き取りました」と連絡が入った。
だが、それを伝えても、店員は「僕たちじゃよくわからないんで」「お店では元気だった」「うちで罹ったとは言えない」と無責任な発言を繰り返すばかり。二人の怒りはそこで沸点に達した。
「いかれてますよ!」
女性は思わず強い言葉でこうなじってしまったという。
「お悔やみ申し上げますの一言も言えないんです。呆然としているだけ。責任を感じているようには全く見えない。『契約通り生体保障はします』とか『死亡診断書を持ってきてください』とは話すんですが、他に言うべき言葉が全く出てこないんです。最後は“で、他に何を求めているんですか?”みたいな対応だったんで、私は怒り狂って『話を聞いてほしいだけです!』と大声で言い返しました」
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