鹿児島県・人口120人の宝島に伝わる財宝伝説 原点は外務省に届いた1通の郵便 そこには英国の大海賊の名が

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島の魅力は変わらず

 宝島へのアクセスは,鹿児島本土とトカラ列島の島々を結ぶ公共交通機関であるフェリーで約13時間ほど。フェリーは,基本的に月曜日と金曜日の2本だという。島の住民は2022年6月30日現在の十島村の調査で68世帯、120人。

 現在の状況はどうなのか。十島村役場宝島出張所に聞いた。

「今は2~3年に1回くらいの割合で、取材でマスコミの方が来るぐらいです。冒険家や探検家の方はいないですね。鍾乳洞は、入り口は大きいのですが、先に進んでいくと、横穴と縦穴が交差し、這いつくばって進まないといけないような入り組んだ構造になっています。あと、ハブがいるんです。危ないので、常に注意を呼び掛けています。サンゴ礁に囲まれたエメラルドグリーンの海と白い砂浜は本当にきれいですよ」

 この時期は、海遊びや離島好きの来島者が訪れるという。財宝探しもいいが、歴史のある離島だ。よし、行ってみようか……と思った場合、注意点が。

「気を付けて頂きたいのは、島には民宿が4つしかありません。現在、教員住宅の工事や学校の施設と道路工事があり、そうした公共事業関係の方でどの宿もいっぱいなんです。キャンプ場を利用して頂くのでテントなど、必要な準備をしてから着て頂きたいです」

デイリー新潮編集部

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